第16回文学フリマin大阪 告知4・痛覚+Wilhelmina

 今回の当ブースの目玉は何といっても、Wilhelmina主催の神父をテーマにしたアンソロジー『Kyrie eleison』です!
 あらためて執筆メンバーと作品タイトルを紹介します。

 犬塚暁「我ら、死への道程の半ばにありて」
 磯崎愛(唐草銀河)「王と修道士」
 瀧沢諒(K405)「プロビタス」
 柳川麻衣「灰は灰に」
 穂崎円「コーリング」

 (収録順・敬称略)

 内容については、穂崎さんがかっこよすぎるdenkinovelサンプルを作成してくださったので、是非ご覧ください。世界観を感じていただけるかと。

 ふたたびWilhelminaとして、こうして本をつくることができてすごく楽しかったです。
 一年前くらいにツイッターでぽろっとつぶやいた妄想を、素晴らしいゲストを二名もお迎えしてこんなふうに実現できるとは……もう、この豪華メンバーから原稿をいただいたという点に関しては私は本当に偉かったと思います(笑) 自分で自分を褒める。
 内容に見合うよう装丁も頑張りました! 黒地に銀刷り、題字は金の箔押しです。
 修道騎士、聖ドニ修道院長、カメルレンゴ、エクソシスト、アンドロイド(!)とバラエティ豊かな神父たちの物語を、どうぞお楽しみください。

 おさらいを兼ねて当日の販売物をまとめます。
 

Wilhelmina
『Kyrie eleison』 オフセット/文庫版/172頁 1000円

痛覚
『ロータス』 オンデマンド/文庫版/420頁 900円

唐草銀河さま(委託)
『素描―触れ合わぬ手―』 オフセット/A5/52頁 450円
『美の女神、海へ還る 他一篇』 オフセット/A5/36頁 300円
『夢のように、おりてくるもの』 オンデマンド/A5/92頁 500円 

Cult Trashさま(委託)
『Chrome Exhaust―Black Russian―』 オフセット/A5/64頁 600円


 当日はWilhelminaの三人で店番をしておりますので、遊びに来てくださいね!
 A-15[痛覚+]でお待ちしております。お会いできるのを楽しみにしております。

第16回文学フリマin大阪 告知3・痛覚

 痛覚からは『ロータス』を持ってゆきます。今回持ち込むのはすべて、誤字脱字を修正した2刷です。ついでに表紙とトビラのデザイン、用紙などを少し変えたので1刷より薄くなりました(笑)
 1刷をお持ちの方は、ご希望であれば2刷との交換を受け付けます。お声がけください。また、連作をバラでお手持ちの冊数分×100円引きも続行ですので、遠慮なくお申し出ください。

 ありがたいことにamazonに納品していたぶんが完売してしばらく出荷不可だったのですが、こちらにも2刷を追加納品しまして、現在ご注文の受付が再開されています(商品ページはこちら)。あわせてよろしくお願いいたします。

 ツイッターでも公開しましたが、『ロータス』にいただいたご感想をこちらにも貼っておきます。

 『ロータス』感想まとめ

 私は名もなく、趣味の範疇で小説を書いているにすぎない無力で小さな存在ですが、これほどまでに真摯な感想をいただけるというのは書き手として本当に得難い幸福だし、恵まれていると心から思います。どれほど感謝しても足りません。
 ありがとうございます。
 書き終わるとそれで気が済んでしまって、読み手の反応はさほど気にならないほうなのですが、『ロータス』に関してはものすごく不安で、私にしては本当に珍しくものすごくリアクションが欲しかった(笑)ので、いつもにもましてご感想がありがたかったです……。
 よろしければ「どの話がいちばん気に入ったか」だけでも教えていただけるととても嬉しいです。

第16回文学フリマin大阪 告知2・痛覚+Cult Trash

 今夜はもうお一方、ご本をお預かりする[Cult Trash]さまのことを書きます。
 いきなり他力本願で恐縮ですが、桜井夕也さんの作品についてはこちらの記事がとてもわかりやすいです。

 http://missremiss.exblog.jp/17415745/

 桜井さんの作品にふれると、私はいつもヘンリー・ダーガーを思い出します。

 コミックマーケットですごい勢いで取引されている二次創作は、一般の書店では買えないものです。あの場所でしか手に入らない。そう考えると、ふつうの本より割高なミニコミ誌に人々が殺到する理由もわかります。
 でも、オリジナルの小説ならば、書店へ行けばある程度の品質を保証された書籍が、はるかに安く、はるかにたくさん手に入るのです。もちろん、プロの手による一般書籍が無条件にアマチュア文芸誌より優れているなどというつもりはありません。ないけれど、たとえば私の本を書店に置いてもらえないのは、やはり「今のところ(あらゆる意味で)商業流通が要求するレベルに達していないから」だと思います。悔しいけれど。

 桜井さんの作品はそうではなく、クオリティがどうとかいう話ではなく、もっとぜんぜん根本的なところで、商業流通にのるのは難しいたぐいのものではないかと思います。
 彼のご本は、インディーズのマーケットでしか手に入らないもの、純粋に「文学フリマでしか買えないもの」のひとつです。

 今回委託させていただく「Chrome Exhaust」は、桜井さんのほか二名の方の作品が収録されています。
 残念ながらご本人は大阪へ来られないということで、私のブースの一角を提供させていただきました。
 誰でも楽しめます! とは言えないけれど、とにかくブッ飛んだものが見たいんだ、という方はチェックしてみてください。

第16回文学フリマin大阪 告知1・痛覚+唐草銀河

  いよいよ今週末はイベント本番ですね! 入稿、旅行の手配などとバタバタしているうちにあっというまに4月になってしまい、またしてもギリギリの告知に……

2013年4月14日(日) 11:00〜16:00
堺市産業振興センター イベントホール
(地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分)
A-15「痛覚+」


 詳細はこちらから。

 さて、以前にも書いたとおり今回は[痛覚]の本だけでなく色々取り揃えて並べるつもりで「+」をつけたのですが、ここで「色々」の中身をひととおりご紹介したいと思います。

 まずは[唐草銀河]さま。
 神父アンソロジー『Kyrie eleison』にゲストをお願いしたご縁で、唐草銀河さまのご本も3点ほど委託させていただくことになりました。
 先日初めてお会いしてお話する機会があり、松浦理英子やウィリアム・ギブスンなど共通して好きな作家の話題で盛り上がったり、小説とは、物語とは、というような根源的なレベルに及んだり、ともかく話が尽きることのない楽しい時間だったのですが、読むこと・書くことへの意識の高さと情熱、そして本への愛情に圧倒されました……! もう、自らの不勉強ぶりをひたすら恥じた。
 磯崎さんは古典・歴史からファンタジー、SFまで幅広く書かれていて本当にすごいなあと単純に思っていましたが、それだけのものをつくりだす土壌には膨大なインプットが必要なのだなとあらためて思い知りました……

 今回お預かりする3点のうち、『素描―触れ合わぬ手―』と『美の女神、海へ還る 他一篇』は十五世紀のフェイレンツェが舞台の、ボッティチェリの物語です。ご自身も資料を読みこんで素敵な歴史ものを書かれる犬塚さんがお薦めされています! 神父アンソロジーで磯崎さんのお話に惹かれた方は是非、こちらも手にとってみていただきたいと思います。
 もう一点『夢のように、おりてくるもの』は現代が舞台で、コンビニでアルバイトをしながら「夢をあがなう」のが生業の「夢使い」の主人公(男性)と、バイト仲間の大学生(男性)の恋愛ものです。私の書くものを読んでくださっている方だとかなりひきこまれるのではないか、という感じです。というか私が大変好きな雰囲気です。

 なお、唐草銀河さまは4月28日の超文学フリマに参加されます。ブースはキ-24とのことです。
 そちらで『Kyrie eleison』及び『ロータス』を委託してくださるので、あわせてよろしくお願いいたします。
 突然の原稿依頼に始まり数々の図々しいお願いを快諾してくださった磯崎さんには心から感謝しております。本当にありがとうございます……!

春のイベント参加予定など

  お知らせが遅くなりましたが、春のイベントは4月14日の第16回文学フリマin大阪、5月5日のコミティア104への参加が確定しています。
 今回は、私の個人誌以外に合同誌や委託など色々持ってゆく予定なので、屋号は[痛覚+]です。ブースナンバー等詳細が出たら順次お知らせしていきますね。

 さて、春の新刊は神父アンソロジー『Kyrie eleison』を予定しております。
 吸血鬼アンソロジー『吸血綺譚』に引き続き、Wilhelmina(犬塚暁・穂崎円・柳川麻衣の三人ユニット)発行ですが、今回はゲスト様を2名お迎えし、総勢5名でお送りいたします!
 オリジナル・二次創作を問わず活躍なさっている方ばかりの豪華な顔ぶれで、舞台も中世から遠い未来までと幅広く、とても多彩なアンソロジーになりそうです。
 私の長年の「神父」という存在への過剰な思い入れから始まった企画なのですが、皆様お忙しい中快く引き受けてくださり……しかも「カトリックの司祭をテーマにしたお話を」とだけお願いしたのに、あの、なんというか背徳的な……ちょっと官能的な要素を入れてくださいまして(笑)、もう幸せで胸がいっぱいです……!
 どうかご期待ください!

 あと、ようやく『ロータス』を読み返して山のような誤字脱字に絶望しています……。
 こちらも訂正して二刷を出しますので、よろしくお願いいたします。

『ロータス』amazonで販売開始

『ロータス』がamazonでも購入できるようになりました!
 商品ページはこちら。密林社さんのサービスを利用しています。
 イベント頒布より高めの価格になってしまうのですが、そのぶん送料は無料でお求めいただけますので何卒ご容赦ください……。いちばん安い方法(ゆうメール)でお送りしても290円はかかってしまうので、送料をご負担いただくことを考えると、通販でお求めいただくならamazonが割高ということはないかなあ、と思います。
 イベントで買いそびれてしまった方も遠方の方も、是非是非ご利用くださいませ。
 あっ、連作をバラでお持ちの方は私に直接お申込みいただけるとお手持ちの冊数×100円割引を適用できますので、よろしければ自家通販をご活用ください。メールフォームから受付しております。

(……そういえばまとまった在庫はあらかたamazon用に送ってしまったので、私の手元にはあと数冊しかないことを今思い出しました……)

 なお、一刷にはかなりひどい誤字がありました。大変申し訳ございません。
 現在は修正シールで対応していますが、今後春のイベントに合わせて刷り増しする際には訂正しますので、その際交換も受け付けるつもりでおります……本当にごめんなさい。

 

 文学フリマも、大阪文フリ・超文フリ同時に参加申し込みがスタートしましたね〜。
 総集編を出したらのんびりしよう……と思っていたのに、気持ちは既に春のイベントのための作文に追われています。が、頑張ります……

第15回文学フリマ ありがとうございました

  あとがきに書き忘れてしまったことですが、「蓮実」というキャラクターを書こうと思った理由のひとつは、少女の一般的な通過儀礼と見做される「恋愛」を一度も体験しないまま大人になって、それでも空想や物語の世界を支えに生き延びる可能性、を書いてみたかったからです。
『恐るべき子供たち』のエリザベート、『ポーの一族』の一挿話「はるかな国の花や小鳥」のエルゼリ……現実から目を背け夢に生きる彼女たちに物語の中で出会うたび私は、「私と同じだ!」と感じ、彼女たちの行く末に活路を見出そうとしました。けれど私が感情移入したキャラクターの結末はみな同じ。たびたび絶望させられました。
 私もこうなるしかないのか……いや、そんなことはない、エリザベートやエルゼリだって人間として生きる道はどこかにあったはず、という思いで蓮実の一生を追いかけてきました。

 そして、どれほど恋愛や性愛から遠くにいるように見えても、フィクションの中でさえ、みんな一度や二度は恋愛経験を隠し持っている。だから、本当に生まれてから死ぬまで一切恋愛の当事者にならずに生きるキャラクターを、決して惨めにさせることなく書きたかった。

 遅くなりましたが、文学フリマでブースに遊びに来ていただき、拙作を手にとってくださった皆様に、深く感謝しております。まだ友人・知人に声をかけることすらなく、ひとりぼっちで参加していた頃から連作を追いかけてくださっていた方に完結を見届けていただけたことも、今回初めてあのぶ厚さに怯むことなく(笑)お買い上げくださる方が予想以上にいらっしゃったことも、すごくすごく嬉しいです。
 今回も当日ブースでお手伝いをしてくださったほか、総集編発行にあたっての下読み、事前の告知など全面的に力になってくださった犬塚さんと穂崎さんをはじめ、『ロータス』に関わってくださったすべての方にあらためて心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 あっ、混ぜていただいた打ち上げもとっても楽しかったです!

 イベント後はしばらく疲労と虚脱で使い物にならなくなるため、毎回ご報告が遅くなってしまうのですが、今回はもう……燃え尽き状態が思っていた以上に長引いて、なかなかこのブログを書くことができませんでした。
 もっと達成感とか解放感があるかと思っていたんですが、原因不明の無力感が圧倒的で落ち込んでしまいました(笑)
 打ち上げで色々とお話を聞いて考えさせられたり……文章を書いていくということについて、どういう方向を目指し、どうやっていくかはまだまだ模索中ですが、とりあえず来春の次の文学フリマには申し込むつもりです。『ロータス』と、おそらくエッセイになると思いますが、新しく一冊持って行きたいです。
 また、三年ぶりにWilehelminaとしての企画も動き始めました。順次お知らせいたします。犬塚さんと穂崎さんのお話を関西に持っていくべく頑張ります! 楽しみにしていてくださいね。

 また、BL短歌合同誌『共有結晶』は完売したとのことで、おめでとうございます!
『共有結晶』のことも含め、今回入手したご本については項をあらためて書きたいと思います。

 皆様の文学フリマ感想・レポートはこちらから
 
 http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20121118

第15回文学フリマ 当日の販売物

  いよいよ明日ですね。既に散々告知した感がありますが、イベント当日の販売物は以下の予定です。
・『ロータス』 オンデマンド/文庫版/420頁 900円
 

 一冊だけでは寂しいので、できれば無料配布本も作りたかったんですが、ちょっと中途半端な感じのものしか出せそうにないので(正直、連作以外の何かを書くモードに切り替えられなかった)今回は潔く連作の総集編のみで参加します。
 
 連作のガイド兼楽屋話を載せたペーパーというか小冊子を作りますので、気になるけどいきなりこのぶ厚い本に手を出すのは躊躇われる……という方はお持ちください。お買い上げいただいた方には問答無用でお付けします。

 あ、非常に大切なお知らせです。
 価格は900円ですが、これまでに連作をバラでお買い上げいただいているお客様には、お手持ちの冊数分✕100円お値引きします(無料配布した『ライフ・イズ・スパイラル』を含みます)。今までの全部持ってる! という方は300円で新作をお求めいただけます。
 ですので、連作をバラでお持ちのお客様は、お手数ですが必ずお手元にある冊数を申告してください。こちらからも伺うようにしますが、もし忘れていたら(私はイベント時はわりとテンパッて色々ダメです)遠慮なく申告をお願いいたします。



 

 あと、以下のご本に作品を掲載していただいてます。こちらもよろしくお願いいたします。
 ・『共有結晶』 BL短歌合同誌  ウ-25
 短歌「薔薇色の夢/そむく」評論「短歌で愉しむBL・やおい的世界」

 ・『団地少女』 ふぇにどら!さま イ-61・62
 痛エッセイ「空中楼閣」
 それでは、明日お目にかかるのを楽しみにしております。
 一人でも多くの方と出会えますよう。

第15回文学フリマ 参加のお知らせ

 急に冷え込んできましたね。
 早いものでもう11月です。文学フリマも今週末ですね!
 ブース配置をお知らせします。
 2012年11月18日(日)11:00〜17:00
 東京流通センター 第二展示場 E・Fホール
(東京モノレール 流通センター駅徒歩1分)
 E-48「痛覚」

 詳しくはこちらから。

  あんなに時間があったはずなのに10月からこっちずっとバタバタしていて、いったい9月の私は何をしていたのか……と何度となくぼんやりしたわけですが、ちょこちょこ企画参加させていただいていて、その原稿をやっておりました。

 まず、団地と少女のアンソロジー『団地少女』にエッセイを書かせていただきました。

 巨大団地の一室で思春期を送ったので、この企画にはすごく惹かれて脊椎反射で飛びついてしまいました。三年前にそこを離れるにあたって思ったこと、主にニュータウンのはかなさについて書きました。少女成分がちょっと足りなかったかも……でも言葉にできてすごく嬉しいです。
 一読者として完成した本を手にとるのが楽しみです。
 文学フリマ、及び同日に開催されるコミティアでの同時発行とのことです。文学フリマのブースはイ-61・62「ふぇにどら!」さまです。

 前にもちらっと告知したBL短歌合同誌『共有結晶』のブースはウ-25です。
 及ばずながら校正のお手伝いなどさせていただいたのですが、参加者の皆様の短歌に興奮を隠せませんでした……。正直すごく……萌えます……!
 対談、漫画など企画記事も盛り沢山で、読み応えたっぷりのアンソロジーになるのではないかと思います。BLがお好きな方にも短歌がお好きな方にもオススメです!

 そして私の新作、というか連作の総集編『ロータス』ですが……
 大変お待たせ致しました。今度こそ間違いなく発行できます!
 一足先に入稿したカバーは既に自宅に届いており、本文と表紙も先日入稿しましたので(土日で終わらせるつもりがデータ作成に月曜日の朝までかかり、初めて一睡もせずに仕事に行きました……死ぬかと思った)……集編出す出す詐欺でさんざんご迷惑をおかけした皆様、本当に申し訳ありませんでした。
 カバー画像や、各話の冒頭が読めるサンプルPDFを創作文芸見本誌会場 HappyReadingさまで御覧いただけます。よろしければ是非。
 というわけで、販売物情報もほぼかたまっているのですが、ちょっとまだ色々目論んでいることがあったりなかったりなので、当日の販売物についてはいつも通りイベント前夜あたりにまたあらためて告知いたします。ギリギリまで頑張るよ……!

第14回文学フリマ ありがとうございました

 毎年思うんですが5月って長いですよね。20日ぐらいまでは一瞬なんだけど、そろそろ終わるかなー、と思うと更にもう一週間ある感じ。そんな憂鬱な5月もようやく終わりです。文学フリマ、お疲れさまでした!
 ……一体いつの話をしてるんだよ! ですよね。黄金週間なんてもう記憶の彼方です。本当にごめんなさい。

 前夜は布団で睡眠を取り、製本も全て仕上がった状態で会場に到着する(本来はそれが当然なんですが)という、私にしては珍しく余裕のある状態で参加できた文学フリマでした。
 売れる作品が皆無という絶望的な状況ながら、うさねこ姉妹さんの写真集のおかげで大変華やかなブースになり、無料配布もほぼすべてはけました。ブースにお越しいただき、新作を落とした不甲斐ない私に暖かく接してくださった皆さま、ありがとうございます!(泣)

 手に入れたご本も少しずつ読んでいます。
 とりあえず渋澤怜さんの『バンドマンとは付き合うな』と1103号室。さんの『self;control』を真っ先に読んで、どちらもやっぱり素敵でした。とくに「いつかはみんな死んでいく」は、若くしてこんな怖い、でも優しいお話を書いてしまう霜月さんは凄いな……! と思って嫉妬しました(笑)最後の一行、というか一段落が好きすぎる。
(余談ですが渋澤さんと霜月さんはお二人ともバンド小説が抜群に面白いので、ツーマンやってくれないかなーと勝手に思っています)
 綺麗な装丁に惹かれて手にとったマゼンタさんの『ビューティフル ワールド』と『愛のタダ本』も楽しく読みました。前者は滅びゆく世界を舞台にした儚いラブストーリー二篇、後者はエロあり笑いありで振り切った感のある短篇集(「触手本位な彼女」が面白すぎました)、とテイストがかなり違うのがまた面白かった。
 装丁と言えば下町飲酒会 駄文支部さんのご本にはブックカバーがかかっていてカッコよかった! 以前読んだ『水に咲く花』がとても面白かったので、世界観が繋がっている『スコシの領分』も読みたくなって買ってみました。
ほかにCult Trashさんの『Chrome Exhaust』、今村友紀さんの『ENGLISH SHORT STORIES vol.1』(ジョイスとフィッツジェラルドの短篇が一篇ずつの対訳本)、象印社さんの『クマの豆本製造ライン』、鳥久保咲人さんの『Preserved Flower』、などなどが今後の楽しみに積んであります。
 あっ、ECHOさんがブース出してたのでびっくりして思わず買った!! デザインフェスタでもコミティアでもなく文学フリマで佳嶋さんのイラスト集が買えるとは……。
 あと穂崎さんが買っていた『弦』という短歌雑誌の、冒頭の高野公彦氏の作品が凄すぎて私も買ってきてもらってしまった。一首だけ引きます。
「荒草を舌でたぐりて食み継ぎて(さまよひ牛)の内なる青光(セシウム)」

 今回はターリー屋さんのカレーパンも食べられたので満足です。差し入れも色々頂きました。ありがとうございます! イベントでいただいたお菓子は本当に美味しいです……!
 いつもお世話になっている犬塚さんと穂崎さんにもあらためてお礼申し上げます、ありがとうございました。お二人と小説のことを話していると元気とやる気が出ます。例のアンソロジーの件是非よろしくお願いします。

 すっかり終わった気になっているうちにひと月過ぎてしまいましたが、まだ何も終わっていない……よ……
 出す出す詐欺になっている連作「ロータス」の総集編を一刻も早くお届けできるよう、頑張ります。よろしくお願いいたします。

  オフィシャルサイトのブログはこちら
 http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20120506