第23回文学フリマ東京ありがとうございました&『姫君の匣』通販開始のお知らせ

 とっくに月もかわって師走に突入していますが、文学フリマも無事終わってホッとしています。お疲れさまでした!

 一年ぶりのサークル参加で実は少し緊張していたんですが、必死で買い物に走ったりあちこちでお話したりしていたらあっという間に閉会でした。楽しかったです、ありがとうございました!
 2階の評論と詩歌エリアの熱気がすごかったな……1階はわりとゆったりまったりだった気がします。

 

 今年は8月のコミティアと11月の文学フリマ東京の2回のみのイベント参加で、ずいぶんのんびりさせていただきました。おかげさまでだいぶ充電されたので来年は少し頑張って行商しようかな、という気持ちです。ミーナの新作もたくさんの方にお届けしたいし!

 まずは年明け、1月22日の文学フリマ京都に参加いたします。ブースをいただけることは確定しているので、番号など詳細が出たらまたお知らせします。いつものラインナップに加えて共有結晶関連のご本の委託もあって、けっこう盛りだくさんなブースになるのではないかと思います。第一回の文学フリマ大阪以来、三年ぶりの関西で今からわくわくしています!

 5月も頑張って春の文学フリマ東京とコミティア両方出たい……と思っては……いる……

 

 またお姫さまアンソロジー『姫君の匣』の通販ですが、架空ストアさんでの受付が始まっています。

 同じく取扱っていただいている天使本『el』と2冊あわせてご注文いただくと送料が無料になるようです! そちらもあわせてこの機会にぜひ……お正月休みにのんびりお読みいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

 ここ数年つくりたいな〜とつぶやき続けている柳川の個人誌を、来年こそはつくるつもりでおります……小心者なのでタイミングとかあまり言えないんですが……。いま、小説を書きたいという気持ちが強いので、テンションを落とさず楽しくいけたらいいな……来年は今年よりはたくさん書きたい……

第23回文学フリマ東京 ブースNo.と販売物

 BUCK-TICKの全国ツアー、Visual Japan Summit、そしてTourbillonのZepp東名阪ツアー4公演皆勤参加とライヴにうつつを抜かして一瞬で過ぎた10月と11月でした……気がつけば明日が文学フリマ東京……!

 

2016年11月23日(水祝) 11:00〜17:00
東京流通センター 第二展示場
(東京モノレール 流通センター駅 徒歩1分)
C-33「痛覚+Wilhelmina
イベントの詳細はこちらから

 

 当日の販売物は以下のとおりです。

 

Whilhelmina 
『姫君の匣』 オフセット/文庫版/188頁 900円
『el』 オフセット/文庫版/140頁 600円
『I Say Hello』 オンデマンド/文庫版/80頁 300円

 

痛覚
『ロータス』 オンデマンド/文庫版/420頁 900円

 

 8月に発行したお姫さまアンソロジー『姫君の匣』、文学フリマ初売りです!
 先日、母が北翔海莉さんを大好きなもので、宝塚歌劇団星組のトップコンビ退団公演千秋楽のライヴビューイングに行ってきたのですが、もう娘役の妃海風さんがかわいすぎて頭が痛くなるまで泣いてしまい……サヨナラショーで、シンデレラのドレスを着てガラスの靴をはかせてもらう妃海さんを見て、ほんとうに彼女は私の夢のお姫さまだったなあ、とあらためて思いました……。
 アイドルにしろ俳優にしろミュージシャンにしろ、夢中になるのはいつも男性で、女性に思い入れたことはなかったので、宝塚を見始めて男役さん以上に娘役さんに惹かれた自分に自分でも驚いたのですが、とくに妃海さんはほんとうに好きで、妃海さんが好きすぎて書いてしまったのがお姫さまアンソロジーに提出した「ただしいおひめさま」です。
 穂崎円さんの「末の姫君」の姫は高い塔に閉じ込められていても自分を貫きます。唐橋史さんの「まこと申さぬ少納言」の姫は嘘とまことのあいだで巧みに生き延びます。犬塚暁さんの「世耕本解」の姫は美貌と腕力を兼ね備えて勇敢に戦います。強く、個性的な姫君たちのなかで、私はひときわ地味な姫のお話を書いてしまったのですが、妃海さんを好きだったことをお話に書いておけたのは、よかった、などと自己満足ながら思っています。

 

 天使アンソロジー『el』は[冬青]さまにあちこちで委託していただき、おかげさまでだいぶ少なくなってきました。

 ビートルズトリビュート本『I Say Hello』も在庫僅少です。ミーナの最初の一冊として、ご挨拶がわりに読んで頂ければ、という気持ちでつくった小さな本です、気になるかたは早めの入手をおすすめいたします。
 おしながきもあげてあります、あわせてご覧いただければと思います。

 

 そのほか、以下のご本にお邪魔して書かせていただいてます。

 

『花と蜜と女装男子』鳥久保咲人と1103号室。 B-30 
『THERE'S A VISION』冬青 C-17 
『庫内灯』『兼ネル』庫内灯 ウ-70 
『共有結晶 Vol.2』『共有結晶 Vol.3』『YAMINABE Vol.1』BL短歌合同誌実行委員会 ウ-68

 

 平田有さん責任編集の『YAMINABE Vol.1』には、ネムカケスさんの短歌連作「blue.」より一首をお借りして「あおのはなし」という掌篇を書かせていただきました。いったいどんな闇鍋なのかとても楽しみです……!
 BL短歌合同誌実行委員会では穂崎さんの二次創作短歌集『fragments』の頒布もあるとのことです。表紙はなんと活版印刷とのことで、こちらもたいへん気になります。

 

 いつも直前にドタバタのお見苦しい告知で申し訳ありません……ともあれ、会場でお目にかかれることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします!

コミティア117ありがとうございました&第4回文学フリマ大阪委託のお知らせ

 先月のコミティアで無事Wilhelminaの新作『姫君の匣』を発行・頒布することができました。スペースにお越しくださったかた、お手にとってくださったかた、ほんとうにありがとうございました!
 今後の頒布は秋の文学フリマ東京、また通販も予定しておりますので、引きつづきチェックしていただけると幸いです。

 

 Wilhelminaのアンソロジーはありがたいことにわりとよくお褒めいただいています。犬塚さん、穂崎さんに加えて素敵なゲスト様もお招きして、毎回尊敬する書き手のかたとつくっているので、編集責任者的なことをやらせてもらっている私から見てもいつも最高だなと心から思うのですが、同時に書き手のひとりとしては結構なプレッシャーで「つらい……書けない……むり……次からは編集に専念する……」と『el』のときも思い、今回の『姫君の匣』でも思いました。
 2016年は活動ペースを落とし、イベント参加も上半期はお休みして『姫君の匣』に専念できたのでわりと余裕があったのですが、思えばミーナの本をつくっているときって毎回ハードな状況だったな……としみじみ振り返ってしまいました。自業自得だけど安定した住環境でつくった本がない……もう一回やれって言われてもたぶんできない……。
 でも自分ひとりだったらきっと一文字も書いていなかったようなときに、たいした枚数でなくともなんとかかんとか書いていた、ということは大きい。ミーナの本もそうだし、お手伝いさせてもらったりおじゃましたりした幾つかのアンソロジーもですが、これに参加したんですよ! と胸を張れる本に関わっていられたことが、ずいぶん支えになっているなあとしみじみ思います。自分が書いたもののクオリティはさておき(遠い目)

 

 おじゃました素晴らしいご本といえば5月に発行された『THERE'S A VISION』ですが、そのすぐあとでの吉良さんの訃報にはほんとうにショックを受けました。先日「かたみわけ」が行われたサンシャイン劇場のロビーで献音してきましたが、それでもまだ実感はあまりないというのが正直なところです……。
 自分でCDを買って自発的に音楽を聴きはじめたほんとうに初期のころ、中学生のころに出会って繰り返し聴いたのがZABADAKでした。ZABADAKをイメージソースにして何か書いてみたいという思いはずっとあり、それをやはりいつかは扱いたかった「飛ぶ夢」の主題で果たすことができて、それもあんなに豪華なコンピレーション本で……すべてが奇跡のようなタイミングだったとしか思えない。今はもう、どうしたって今年の春と同じ気持ちでは書けないので、ほんとうに参加させていただけてよかったという思いを繰り返し噛み締めています。

 

 前置きが長くなりすぎてしまいましたが、文学フリマ大阪で[冬青]さまに『el』と『ロータス』を委託していただきます。(北海道コミティア、夏コミでもお預かりいただいていたのですがこちらできちんとした告知ができず申し訳ありませんでした……ありがとうございます……)

 

9月18日(日) A-03「冬青」

 

 お品書きはこちらです!
 冬青さまブースでは『THERE'S A VISION』もぜひお手にとっていただきたいですし、あずみさんの新刊『消滅可能性私達』も楽しみです。表題作の「消滅可能性私達」は昨年発行した短歌中心百合アンソロジー『きみとダンスを』にご寄稿いただいた掌編の再録とのことですが、もうほんとうに素晴らしいお話なので『きみとダンスを』は気になっていたけど買い逃してしまった……という方はこの機会に絶対に! お読みいただきたい!

 

 そのほか、以下のご本におじゃまして書かせていただいています。

 

『庫内灯』庫内灯 E-37
『兼ネル』チェンジリング E-39
『花と蜜と女装男子』1103号室。 B-14

 

 ほかにも何だか気になるご本の情報がたくさんツイッターに流れてきて羨ましい……私もお買い物しに行きたい……
 当日、現地に行かれるみなさまどうか楽しんでいらしてください!

コミティア117 ブースNo.と販売物

 八月も残り少なくなってきましたが、今年に入って初めてのイベント参加&新刊のお知らせです。

2016年8月21日(日) 11:00〜16:00
東京ビッグサイト 東5・6ホール
東5 M18a「痛覚+Wilhelmina」

イベントの詳細はこちらから

 Wilhelminaの新作アンソロジー『姫君の匣』を持っていきます!
 今回のテーマは「お姫さま」です。

 

姫君の匣

 

 執筆メンバーと収録作品のタイトルは以下のとおりです。

 

 穂崎円「末の姫君」
 柳川麻衣「ただしいおひめさま」
 唐橋史(史文庫)「まこと申さぬ少納言」
 犬塚暁「世耕本解」

 

(収録順・敬称略)

 

 本文のサンプルはこちらから。
 なんと唐橋史様をゲストにお迎えしての以上四作品、ボリュームたっぷりの188頁です。
 以前にもミーナのアンソロジーをお読みいただいたことがある方はなんとなく予想しておられると思いますが、今回もなんというか……個性豊かなお姫さまたちが揃いました。不自由な身の上だったり、憧れの対象だったり、恋文にでたらめを綴らせたり、男勝りで力持ちだったり、さまざまに活躍する「お姫さま」たちを楽しんでいただければと思います。物語の背景も、南欧のイスラム王朝・平安時代の京・朝鮮の神仙たちの世界、というラインナップはかなり新鮮なのでは。
 なお私は安定のというべきか、現代(2016年)の東京が舞台です。『el』では天使(物理)にこだわって浮いてしまった……という反省をまったくいかすことなく、お姫さま(概念)みたいな話……です……正直ものすごく浮いてます……

Whilhelmina 
『姫君の匣』 オフセット/文庫版/188頁 900円
(既刊)
『el』 オフセット/文庫版/140頁 600円
『I Say Hello』 オンデマンド/文庫版/80頁 300円

痛覚
『ロータス』 オンデマンド/文庫版/420頁 900円

 既刊の天使アンソロジー『el』とビートルズトリビュート本の『I Say Hello』もご好評いただいているのでぜひこの機会に〜。
 おかげさまで『I Say Hello』は在庫が少なくなってきました。
 おしながきもあげてありますのであわせてご覧ください!

 

 久しぶりのイベントでやや緊張しているうえに、台風が三つも四つも来ていて天候が不安定なのが心配ですが、お気をつけてお越しいただけると幸いです……。よろしくお願いいたします!

森岡賢さんのこと

  自分の好きなものを「好きだ!!」と叫びたい欲はありあまっているものの、分かち合いたいという共有欲はあまりなくて、だからひとりで「マイナスはいいぞ」して満足だったんですが、森岡賢さんの訃報をきいて、やはり彼の素晴らしい楽曲をみんなにも聴いてもらいたい……という気持ちを抑えられなくなったので、プレゼンします。
 私の文章は読まなくていいからとにかく聴いてくれ。

 SOFT BALLETのアルバムはどれも名盤ですが『EARTH BORN』から年代順に聴いていくのが入りやすい気がします。個人的には『ドキュメント』『愛と平和』あたりがいちばん好き。





 期間限定で再結成したときの『SYMBIONT』と『MENOPAUSE』もめっちゃ聴きやすいのでそこから入るのもよいかも。



 あとminus(-)はめちゃくちゃカッコいい、2016年現在進行形のプロジェクトではいちばんに推したいカッコよさなので、切実に!! 聴いて欲しいです!!
 ミニアルバム2枚ともおすすめですが私はとくに「G」を気が狂ったようにヘビーローテーションしています。「Peepshow」にはゲストヴォーカルでJが参加してて、それもすごく良いですよ!



 以下は私の、真夜中のラブレター的なテンションの自分語りです。

 森岡賢さんをはじめて見たのは2002年のSUMMER SONICでした。SOFT BALLET再結成のとき。
 BUCK-TICKやLUNA SEA周辺を聴いていたのでもちろんSOFT BALLETも名前は知っていたけれど、気がついたときには解散していた(「PHOENIX」を演奏した回のポップジャムは奇跡的にリアルタイム視聴していた覚えがあるんだけど、当時の私は小娘すぎて自分が見ているものの凄さを理解できなかった……)。
なんとなく「ソフバは小難しそう」という思い込みでふれずに来てしまって、予備知識も予習もほとんどゼロの状態でいきなり幕張メッセにライヴを見に行きました(しかも確かこのとき私、遅刻したんだよ、同行者氏にはほんと申し訳なかった)。結果みごとにノックアウトされ、とくに森賢さんのパフォーマンスには釘付けになって、帰りの京葉線の話題はえんえん森賢さんのクネクネだった(笑)
 そこから後追いで音源を聴いて「なんで今までこれを知らずに生きてきたんだ……!!」と激しく後悔しつつ、新曲の「メルヘンダイバー」のPVに大興奮して毎日リピート、ライヴも行けるだけ行きました。大学5年生で卒業論文やらなきゃいけなくて就職先もなくてお先真っ暗なころだったけど、SOFT BALLETのライヴはほんとに楽しかったなあ。あんなに無我夢中で踊りまくって楽しかったライヴはほかにない、とこれは今でも思います。「BODY TO BODY」で森賢さんが鞭を手におどりでてきたオープニングほんと忘れられない。

 ソロは一度だけ、二子玉川のPink Noiseに行ったのが忘れがたいです。オールナイトイベントで、明け方ごろに森賢さんがフロアをうろうろ歩いてて、近っ! ってビックリしたんだよな。
 あとジェッジジョンソンとの対バンも見に行きました。小さいハコで、森賢さんド迫力で圧倒されました。書きかけで放ったらかしてあった当時のメモを発掘したので、ここに貼り付けておきます。

 06.05.03 下北沢のCLUB Queでザ・ジェッジジョンソンVS森岡賢のライヴでした。森賢さんを生で見るのはPink Noiseのオールナイトイベント以来、2年ぶりぐらいだったのですが……前に見たときよりもずっと元気そうで良かったです(笑)というか凄かった! だいたい衣装からして破廉恥だったし……半袖短パンの黒いぴたっとした服に全身アミアミ、で帽子。くねくねダンスも復活していました。もうほんと派手で、オーラも出ていて圧倒されましたよ!
 バンドも、ゲストヴォーカルのおねえさんまで連れてきていてゴージャスでした。

 そんなのももう10年くらい前の話か……SOFT BALLETの三人では遠藤遼一さんにいちばん必死で、ENDSのライヴに最後に行ったのが2009年ぐらいだったのかな、とにかくしばらくその界隈とはちょっと縁遠かった。ピコピコした音楽はむしろよく聴いてたんだけど、accessとか、あるいはFLOPPYとかそっちの方面にいってた。
 いろいろあってそのへんからも少し距離を置いて、久しぶりに森賢さんを生で見たのがちょうど一年くらい前、2015年6月28日のLUNATIC FEST.です。一日目はエクスタシー・サミット、二日目はLSBを思い出す豪華なラインナップでしたが、私は二日目だけの参戦でした。続けて見たminus(-)とKA.F.KAは最高にカッコよかった、森賢さんはスケスケでクネクネではなくなっていて、アリスアウアアっぽい(未確認)フリルのブラウスがすごく似合ってました。ちょっと見ないうちにめちゃめちゃお美しくなられて……!! ってびっくりした。相変わらず予習してなくて一曲も知らなかったけど、そんなことまったく関係なく楽しかったです。
 それがきっかけで今年の2月のminus(-)のリキッドルームに行きました。もうほんとに楽しくて、その日告知された8月13日の赤坂ブリッツも迷わず取りました。

 だからちょっと前に森賢さんのめっちゃカッコいいところを見たばっかり、という感覚だし、かつちょっと先のライヴでまたすぐ見られることを疑ってなかった。
 すっごく楽しみにしてました。
 好きな作家や好きなミュージシャンがいなくなって、通ったお店もなくなって、私が好きだったカルチャーや世界はどんどん縮小していくように思える。そんなことは時間が流れている以上あたりまえなのだから、新しい文化や価値観にふれてアップデートしなければ、と頭ではわかっていてもうまくできない。日に日に息苦しくなるようななかで、十代のころに好きだったものとは違う新しいもので「最高にカッコいい、最高に好き!!」と心底思わせてくれる、「いいぞ」って言いまくれる数少ない存在のひとつがminus(-)でした。
 森岡賢さんは、昔よく聴いた伝説的なユニットのキーボーディストという以上に、2016年現在とても好きで、これからを追うのが楽しみだったミュージシャンのひとりでした。

 こうして書いていても今はまだぜんぜん実感がなくて、よくわからないけど冗談なんじゃないの? という気持ちと、突然泣きたくなるくらいの寂しさが交互に襲ってきます。

 ご冥福をお祈りいたします。

『THERE'S A VISION』のことと近況のお知らせなど

 今日から黄金週間! ですが、私はひと足先にガッツリ休みをとって一週間ほど英国を旅行してました。
 十年ぶり二度めの英国でしたが、海外を一人旅するのは初めてで準備段階から周囲に心配をかけまくりつつ、なんとか無事に行って帰って来ました。カーディフに留学中の友人を訪ねて、彼女にガイドしてもらってお城をまわったり、聖ジョージの日のお祭りにソールズベリーで遭遇したり、キュー・ガーデンズを一日さまよったり、楽しかったです。
 毎度のことながら外国に行くと自分の語学力のなさがもどかしく歯がゆくなるよな……英語力…

 この時期に遊び暮らしているのは、この春は5月の文学フリマをはじめ創作文芸系のイベント参加をお休みしているからです。休む休むと言いつづけてようやくの半年のお休みなんですが、いざ休むとちょっと寂しい……
 とはいえ、ありがたいことにたいへん素敵な企画に参加させていただいたので、お知らせです。

 あずみさん主催のZABADAK楽曲創作コンピレーションBOOK『THERE'S A VISION』に小説を書かせていただきました!
 詳細はこちらから

 曲連想創作コンピレーションBOOKのご紹介
【5/4SCC】ZABADAK曲連想創作アンソロジー サンプル  [pixiv]

 小説・短歌・イラスト・漫画とバラエティに富んだ内容で、収録曲も参加メンバーもすごく豪華です。好きな曲と好きなかき手さまばっかりで震える……! 表紙も美しい……
 私は「飛行夢」をモチーフにして書きました。
 

 

 大好きな歌で、どうしても書きたかったのでおそれおおくも挙手してしまったのですが、難しかった……ちょっと自己完結っぽくなってしまったかもしれない……。一応、学園ものです。
 ひとりで浮いている予感しかしないですが、一読者としては今からめちゃめちゃ楽しみです。はやく現物を手にとりたい!
 5月4日のSUPER COMIC CITY25にて、西1ホール・E29b「冬青」さまと東2ホール・ぺ38「星ノ樹」さま(委託)で頒布されるとのことです。

 また、5月1日の文学フリマで頒布される本ではBL俳句誌『庫内灯』(ス-15)、性別越境アンソロジー『兼ネル』(セ-17)にも書かせていただいてます。『庫内灯』に載せていただいてる掌編は文学フリマガイドブックにもご紹介いただいてるのかな?
 どちらもほんとうにいいご本なので、まだお持ちでない方はこの機会にぜひ!

 夏以降はWilhelminaも動き出す予定です。
 去年発行の天使本『el』は架空ストアさまで引きつづき絶賛通販中なので、こちらもあわせてよろしくお願いいたします!

私をゆるす

 三十歳になるくらいのころから、学生時代からの友人と疎遠になったり絶交状態になったりすることが相次いだ。
きわめつけに東日本大震災から二年ぐらいのあいだに、もっとも精神的に距離が近いと思っていた友人との関係がだめになり、笑ってしまうほど短期間とはいえ同居した相手とも別れた。今となっては記憶も曖昧なのだが、心が穏やかでいられるときがほとんどないような二年間だった。
 それから更に数年経って今に至るのだけれど、最近になって「あのころのことは、全部どうしようもなかったことだったんだ」と思えるようになってきた。それまでは「私は何も悪くない、百パーセント正しかった」ということを証明したくて躍起になったり、反対に「何もかも私が悪いんだ、私のせいなんだ」と思い込んでしまおうとしたり、そういうふうにしか思考が働かなかった。誰のせいでもない、どちらが悪いとか、どっちが加害者でどっちが被害者だとかそういう話ではない、と頭ではわかっていても、それをのみこむことは苦しくてできなかった。
 
 元同居人に対してはとてもひどいやり方で幼さをぶつけてしまって、申し訳なかったな、とこのごろ素直に思う。
 元同居人、というより「彼といっしょにいたときの私」に激しい嫌悪感があり、いつかはその「私」のことも許せるようになる、だなんて想像するだけでもゾッとして、このさきも和解なんかしない、したくない、とずっと思っていたのだけれど、このごろはそういう頑なさを維持することにも疲れてきたというか、なんだか、もうどうでもいいや、みたいな気分になってきた。
 もしかしたらこれが「許す」ということ(への第一歩的な何か)なんだろうか、と思ったりする。
 そうならば、何かを許すということは、その「許した何か」とまた以前のようにいっしょにいられるようになる、ということとはまったく違うことなのだな、と今更ながらに思った。「私」を許したとき「私」は手を離れて、そのことを悲しいとすら思わないだろう。

 ようやく、こういうことも少しずつ書けるようになってきたけれど、二十年ちかく付き合った友人のことはやはり何も書く気になれない。死ぬまで書きたくない、とも今は思う。

 赦せよと請うことなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ(松実啓子)

ゆく年くる年 15'→16'

 秋の文学フリマが終わるともう12月で、なんだかあっという間に大晦日になってしまうんですよね……。
 今年も風邪を引いたりライヴ連戦したりでバタバタの師走でした。BUCK-TICKの今年最初(!)の単独ライヴのために長野まで行って渋温泉に泊まったりした……期せずして小布施で共有結晶の仲間とお会いできて楽しかった……。

 去年よりさらに読めなかったし、書けなかった、という印象があって、いったい何をしていたんだろう……と遠い目になってしまうような一年でしたが、春にはアンソロジーを二冊作ったし、書かせていただく場もあって、周囲の方々のおかげで「何もしてない」にならずに済んだなあ、という感じがあります。ほんとうにありがとうございました。
 来年もぽつぽつ締切があるっぽくて怖ろしいですが(……)楽しみです! ずっと言っていますが、そろそろ企画でなく私ひとりのまとまったものも書けたらいいな、と思いつつ、まあ焦らずいこうと思います。よろしくお願いいたします。

 今年もここで一年間をまとめてみました。
 この年越し記事の設問はもともとアンケート企画でして、質問バトン的に回したりしてみなさまからの回答を募っていたものです。よろしければぜひ、みなさまもそれぞれにご自分の一年間を振り返ってみてください。
 よいお年をお迎えください!


・2015年のこの一冊! という本を教えて下さい。(2015年発行でなくとも構いません。コミック可)

(タイトル・著者名)
 『Tiger is here.』川口晴美

(コメント)
 現代詩手帖で連載されていたときから、一冊の本にならないかな……なって欲しいな……と思っていたので、詩集として刊行されてほんとうに嬉しいです。「Tiger is here.」という連作と出会えたことをとても大事に感じていて、こうして素敵な本のかたちで手元に持っていられることが嬉しい。
 閉店までの期間限定で復活していたリブロ池袋本店のぽえむ・ぱろうるでこの本を買えたことも幸せな体験でした。


・2015年のこの一曲! という曲を教えて下さい。(2015年リリースでなくとも構いません)

(タイトル・アーティスト)
「I AM MORTAL」THE MORTAL

(コメント)
 あっちゃん(櫻井敦司)が繰り返し「mortal, I'm mortal」と歌うのを聴いて、「mortal」という言葉になにか救われるように感じたんですよね。immortalでもなくmemento moriでもなく「mortal」なんだ、みたいな……
 それにしてもTHE MORTALよかったなあ……期間限定のプロジェクトというのも私にはまたよかったんだと思います。曲と同タイトルのフルアルバムだけでなく、ミニアルバムの「Spirit」も大好きでものすごく聴いています。


・2015年一番注目していた人を教えて下さい。

(名前)
 鶴丸国永

(コメント)
 とうとう人間ですらなく……ほんとうにすみません……


・2015年の重大ニュースを3つ選んでください。

 1. 安全保障関連法案が成立
 2. パリ同時攻撃
 3. リブロ池袋本店が閉店


・2015年の流行語を勝手に選んでみてください。

 歴史修正主義者


・2015年を漢字一文字で表してみてください。

「変」
 ものすごく変な一年だった……。あと「事変」的な意味でも、「変」。


・あなたが2015年一番嬉しかったこと/楽しかったことは何ですか?

 予定していたアンソロジー2冊を無事に発行できたこと。ご参加いただいた方々もお手にとってくださった方々も、ほんとうにありがとうございました……
 あと、BL俳句誌『庫内灯』に書かせていただけたことも嬉しかったです。


・あなたが2015年一番悲しかったこと/辛かったことは何ですか?

 自分の思想信条と「萌え」の板ばさみになって、決着をつけられなかったこと。


・あなたが2015年ハマったもの(こと)を教えてください。

「刀剣乱舞」。あらゆる意味で刀(の付喪神)のこと考えてるうちに過ぎた一年でした。
夏以降はとうらぶ絡みで受けたダメージをとうらぶで癒すみたいな本末転倒感もありつつ、刀たちの存在なしでこの一年は乗り切れなかった、とも思います。

 あっそうそう、年末から俳句が盛り上がっています。


・あなたにとって2015年はどんな年でしたか?
 
 わけがわからなかった。物理的な忙しさ・社会情勢・自分の萌え、何もかも制御不能で、なす術もなく振り回されてぐるぐる混乱しているばかりだった印象。

 忘れられない一瞬があって、安保法案が強行採決になった7月15日の夜、国会議事堂前でデモの人混みのなか自分の現在位置をiPhoneの地図アプリで確認したとき、背後に広がっているのが皇居だと気がついて、ああこの今もあの敷地のどこかに御物の刀たちは仕舞われているんだなあ……とぼんやり思ったのでした。
 ずっとそういう感じの一年でした。


・2015年にやり残してしまったなあということはありますか?

 病院に行きそびれたかもしれない(腰痛がイマイチおさまらない……)


・2016年の目標を教えてください。

 生き延びる。できれば引き裂かれた状態から脱して、どんなコンテンツにも依存せずに。


・2016年のヒットアイテムを予想してください!(グッズ、流行語、タレント、ファッション等)

 予想というか期待ですが、演劇界隈はもしかしたら「不条理」が来るのでは。2.5次元舞台はさらに流行りそうですよね。

第21回文学フリマ東京 当日の販売物

 6月末のLUNATIC FEST(奇跡のフェスでしたね……)以降ライヴに行かずに過ごしていたのですが、文フリ直後の今週の水曜から平日の夜に三連続でライヴという超鬼畜日程で、もう今から来週の今頃自分が生きているのか心配です。でも期間限定のTHE MORTALと10年待ってたTourbillon(!!)だからチケット取ったことを後悔なんてしていない……楽しみ……!
 で、その前にまずは明日の文学フリマです。当日の販売物は以下になります。 

Wilhelmina
『el』 オフセット/文庫版/140頁 600円
『I Say Hello』 オンデマンド/文庫版/80頁 300円

痛覚
『ロータス』 オンデマンド/文庫版/420頁 900円

 先日もちらりと書きましたが天使アンソロジー『el』は文学フリマ大阪非公式ガイドでご紹介いただきました。ありがとうございます!
 なお、2013年に発行してたいへんご好評をいただいた神父アンソロジー『Kyrie eleison』の頒布終了にともない、執筆メンバーが各自の作品をPixivで公開しています(作品サンプルページからリンクしてあります)。ミーナって実際どういうものを書いているのか、雰囲気を感じていただけると思いますので気になる方はぜひご覧ください。
 はじめましての方にはページ数・お値段ともに手軽なビートルズトリビュート本『I Say Hello』もおすすめです!
 手元に在庫がなかったのでほんとに数冊ですが『ロータス』も一応持っていきます。

 春のイベントに引き続き『共有結晶』もお預かりしています。BL俳句誌『庫内灯』とあわせてお読み頂きたい本です。

『共有結晶 Vol.2』 オフセット/A5/164頁 800円
『共有結晶 Vol.3』 オフセット/A5/180頁 800円

 そのほか、以下のご本にお邪魔して書かせていただきました。

『庫内灯』夜間飛行惑星 B-20
『兼ネル』空際 エ-11

 なお、新作の代わりといってはなんですが、巷で話題の「文字スケブ」をお受けします……需要が……あれば……
 C-50までお気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

第21回文学フリマ東京 参加のお知らせ&『庫内灯』のこと

 ついこのあいだ5月のイベントが終わったと思っていたのに、もう今年が終わろうとしている……。秋の文学フリマ東京も気づけば目前でした。参加いたします、よろしくお願いします。

 2015年11月23日(月祝) 11:00〜17:00
 東京流通センター 第二展示場
(東京モノレール 流通センター駅 徒歩1分)
 C-50「痛覚+Wilhelmina
 イベントの詳細はこちらから。

 春に引き続き、文学フリマ大阪非公式ガイドでご紹介いただいた天使アンソロジー『el』と、ビートルズトリビュート本『I Say Hello』を持ってゆきます。
 おかげさまで『el』は大阪では委託分が早々になくなってしまったと聞きました。この機会にぜひ!

 また、文学フリマ大阪で発行されて以来たいへん話題になり、先日は朝日新聞のコラムでも取り上げられたBL俳句誌『庫内灯』が東京でも頒布されます。
 実は私も散文でちょっとだけ参加させていただいています。尾崎放哉の「墓のうらに廻る」をもとに「逢瀬」という掌編を書きました、ので、少しその話をさせてください。

 正直なところ俳句は「わからない」という意識が強く、積極的に読んだり書いたりしようともせず、なんとなく距離を置いてきたのですが、決定的に「わからない」と思いこんだきっかけが高校の国語要覧に載っていた尾崎放哉でした。
 五七五の十七音で季語をもついわゆる定型の句ですらつかみどころがないのに、「無季・自由律」などと言われてしまうともう、とりつくしまがない。種田山頭火の「あるけばかつこういそげばかつこう」「分け入つても分け入つても青い山」あたりならそれでもまだ、リズムにのれる気がするけれど「墓のうらに廻る」になってくると、これも……俳句……? 俳句とは……? ととまどってしまう感じでした。
 ただ同時に、意味がわからなすぎて最高におもしろいとも感じていて、「墓のうらにww廻るwww」みたいなだいぶ失礼なノリで(ごめんなさい……)ずっと忘れられずにいました。おしゃべりしていて俳句わっかんないよな〜みたいな話題が出たら必ずこの句を引いていた気がする。

 それから『共有結晶』に参加してBL短歌と関わり、短詩の「BL読み」に目覚めて楽しむようになりました。
 あるときツイッターのタイムラインに「入れものが無い両手で受ける」はBL読みできる、という話題が流れてきました。(2014年3月23日
 そうか、尾崎放哉にもBL読みは適用できるんだ……その発想はなかったな……と「墓のうらに廻る」を思い出したとき、あっ、と思いました。「BL読み」の回路を起動したとたんに、今までまったく浮かばなかった光景が、眼前にばーっと広がったのです。
 ふつうに花を供え、線香をあげるのではなくわざわざ「うらに廻る」。
 その墓は彼(主体)にとってとくべつな墓だったのだろうか。
 そこに眠っているのは彼とどういう関係にあった人なのだろう。
 ……「BL読み」しなくても、最初からこういうことを思い浮かべることは可能だと思います。けれど私には「BL読み」という補助線が必要だった。あるいはこれは私の妄想を盛りすぎている読みかも知れない、それでも、何のてがかりもなくただの文字列として眺めるしかなかった「墓のうらに廻る」が、私にもひらかれた、という感覚は鮮烈でした。あと、すごく萌えた。

 そんなわけで、俳句を「BL読み」しての解凍ということで『庫内灯』にお誘いいただいて、迷わず「墓のうらに廻る」を選びました。読みの補助線として「BL」が機能する可能性、それを伝えられたらと思っていた……。だいぶ難航してご迷惑もおかけしましたが、書かせていただけてほんとうによかったです。
『庫内灯』の頒布ブースはB-20 夜間飛行惑星さまです。私もまだ実物を読んでいないので、文フリ東京で入手するのが楽しみです……!